学校法人 愛国学園
理事長 三浦 亮一
愛国−自分の国を愛するという気持ちはいつの時代でもどこの国においても誰もが持っているものだと思いますが、本校の『愛国』という校名には、創立者の織田小三郎・淑子両先生の強い思いが込められています。
昭和12年ごろ東京で出版業を営んでいた両先生は、戦争が近づく中で私財を国に寄付し、『愛国号』という名の飛行機の献納にあて、田舎へ帰ろうと決意しました。しかし、熟慮の末「飛行機は人を殺す兵器で撃墜されれば終わりである。本当に国を愛するなら、将来の日本を担う人材を育てる『教育』に私財を投じるべきである」との結論に達し、昭和14年4月、その思いを校名に戴いた『愛国女子商業学校』を東京都江戸川区小岩の地に開校しました。
戦後、進駐軍から何度も校名の変更を求められましたが、両先生は「自分の国を愛することがなぜいけない」と屈することなく『愛国』の名を守り続け現在に至っております。国を愛するとは、その国の国民が秩序を重んじ礼儀を正し、自分の仕事に精を出して住み良い国を作り上げることですが、これは究極には個人個人の幸福につながることになります。
『愛国女子商業学校』の母体となった『財団法人織田教育財団』はその後『学校法人愛国学園』となり、その傘下に短期大学のほか、大学と附属の愛国高等学校、龍ヶ崎高等学校、四街道高等学校及び保育専門学校を擁しております。本学園は創立当初から建学の精神を「社会人としては、豊かな知識と技術をもって経済的に独立し、家庭人としては、美しい情操と強い奉仕心とをもって一家幸福の源泉となる、健全な精神と身体をそなえた女性の育成を目的とする」としてきましたが、これは創立70周年を迎えた現在においても、時代に適合するものであり、本学園の教育において、脈々と受け継がれております。