愛国学園短期大学

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2013年10月22日

公開講演会「成長期における食育の重要性」の模様

10/19(土)に公開講演会「成長期における食育の重要性」が開催されました。
小平市立小平第六小学校の栄養教諭である白井ひで子先生を講師にお迎えして、
小学校のまさに成長期における食育の実践について色々な話をしていただきました。

食育という言葉は最近よく使われるようになりました。食育基本法(平成17年)が制定されるのを受けて、それまでの学校給食に食育を活かすために、学校給食法の改定(平成21年)がされました。食育の歴史はまだまだ浅く、栄養士や栄養教諭を中心に各学校で様々な取り組みが行われています。

まず、栄養士と栄養教諭の仕事の違いについて話がありました。
食の学習計画を立て、先生の目線で生徒を指導することが栄養教諭の仕事である。栄養教諭で一番求められることは、どうやって学習と食をつなげられるか、つまり、食のコーディネートができるか、であり、そのためには食の全てを知り尽くすことが必要であると白井先生はおっしゃっていました。

先生は、食育にとっての大切なポイントについて、先生の食育授業をご紹介いただきながら、いくつか挙げておられました。
まず最初に、家族や友達と一緒に食事をする「共食」の大切さについてです。多くの人と一緒に食事をすることは、たくさんの食材、料理に触れる機会が自然と増えます。そこで、とにかく食べてみるといった、様々な体験を繰り返すことで、食への関心が高まるだけでなく、虫歯も少なくなるというデータもあります。
次に、「本物と出会う、触れる」という機会を作るということです。

魚の調理を体験させる、例えば、カツオのたたきを作る。カツオが取れる地域では、活きの良いカツオを実際に火であぶって食べる。
みかんが取れるところでは、みかんの実がなる状態の木を見せて、もぎ取って食べる。海苔が美味しい地域では、長い海苔巻きをみんなで一斉に作ってみて、それを食べる。
食の出会い方を大切にして、本物に触れながら実践したことは記憶に残り、それが蘇るということです。
また、食の出会いを増やして、食を選択する能力を養うという点も大切です。

まとめますと、食育とは、できるだけ多くの食に関する体験をさせることである、ということでした。
講演は学校での食育の話でしたが、講演終了後もご家庭での食育について、様々な質問が出ました。
とても関心の高いテーマで参加された地域の方々にも好評でした。

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