愛国学園短期大学

News & Topics News & Topics

News & Topics

News & Topics

2020年01月23日

1月18日(土)公開講演会開催

北川ケイ先生による講演
『江藤春代の編物普及活動明治~昭和期における編物の変遷

午前中のこの講演は、2階、被服学実習室において実施されました。
北川ケイ先生のプロフィールは
(一社)彩レース資料室代表、日本近代西洋技藝史研究家、(財)日本手芸普及協会・レース編み師範、ユザワヤ芸術学院レース編講師です。
江藤春代(1879~1960)は明治20年代から昭和35年まで生きた日本の編物の歴史上、極めて重要な人物でした。
欧米にとって編物は教養としての手芸でしたが、日本にとっては生きるための技術であったようです。
講演は、その彼女の生き方と編み物への情熱を日本の女性史、社会史、産業史等、広く歴史を背景にしてまとめられたものでした。
先生は、その時代の古書、古道具、再現作品をもとに、手づくりの大切さを再確認してほしいと切に願いながら、熱く語ってくださいました。
学生、地域の方、編み物に興味・関心のある方、編物書著名の方、教職員合わせて約40人の方が聞いてくださいました。
午後の講演が終了してから、見えた方で江藤春代が明治20年に習った、基礎編みのリストウォーマーの無料講習の受講者もいらっしゃいました。
学生からは、編物への関心が高まった、明治期の女性の生き方に感激した等の感想が寄せられました。


〇山下満智子先生による講演
『認知症予防と栄養』

この講演は午後1時から3時まで3階の大教室で開催されました。
山下先生は、京都大学農学部、同志社女子大学等で非常勤講師をしていらっしゃいます。
この講演は(一社)全国栄養士養成施設協会と江戸川区の後援で実施しているものです。
認知症予防は高齢社会の緊急の課題です。調理による脳の活性化と健康について脳科学的なアプローチをしてくださいました。
「調理をすることは、人間固有の行為で身近で創造的なものです。
また、手指を動かし五感を刺激することは脳と身体を健康に保つ習慣です。」と実験結果を踏まえながらわかりやすくご説明してくださいました。
参加者は学生、地域の方々、教職員合わせて約90名でした。
今、話題のテーマなので、高齢者が多く来校されると考えていましたが、男女問わず、幅広い年齢層の方々が参加されました。
学生からは、料理をすることは体の健康にも、脳の活性化にも良いとわかり、料理をすることを習慣化したいといった感想が寄せられました。


〇食物栄養専攻の卒業生 野口恵子氏による報告
『体と食事と健康』

体育大学卒業後、本学食物栄養専攻に社会人入学し卒業した後、飲食関連の会社に勤務している様子をお話ししてくださいました。
参加者からは、飾らない卒業生の話で、地域に住むものとして学校に対する親近感がさらに深まったという感想をいただきました。

寒い日ではありましたが、本学の食物栄養専攻、生活デザイン専攻に関連する講演で、充実した1日でした。

TOPへ