愛国学園短期大学

News & Topics News & Topics

News & Topics

News & Topics

2022年09月30日

栄養士の仕事のやりがいって?魅力や楽しさは?

年配女性と女性栄養士

栄養士の仕事に興味がある方、将来なりたいという目標がある方にとって「栄養士の仕事にはどのようなやりがい、魅力があるのか」というのは気になる部分でしょう。

今回は栄養士の役割や仕事内容を解説した上で、仕事のやりがい、魅力について紹介していきます。またはあわせて仕事で大変なことについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

栄養士の役割と主な仕事内容

社会的なニーズの高い栄養士・管理栄養士の主な役割は、健康な人や病気の人に対する食事や栄養の指導と、給食を運営するために栄養バランスの取れた献立の作成や栄養素の計算、使用する食材の発注をするなどの食事の管理です。

このうち、主に健康な個人や集団を対象に献立の作成などを含む食事の管理を中心とした栄養管理を行うのが栄養士で、都道府県知事の免許を受けた国家資格です。

献立作成・栄養計算や食材の発注、調理作業を中心に、時には調理師やパート・アルバイト従業員に対して栄養学の視点から調理の方法を指導したりすることもあります。

また、集団給食においては、おいしく安全な食事の提供をしなければなりません。そのため、栄養士は衛生面の知識をもち、異物混入、食中毒などの点に十分配慮した指導をする必要があります。

 

栄養士の仕事のやりがい・魅力とは?

給食を提供する栄養士

それでは本題である栄養士の仕事のやりがい、魅力について紹介していきます。

 

給食の提供を通じて、人の健康を支えられる 

保健・医療・福祉・教育の連携が重視されている現代では、栄養士の社会的期待は大きくなっています。栄養士は、「栄養・食を通じて、人々の健康と幸福に貢献する」専門職ですので、多くの人々の健康のために貢献できるという点は、どのような活躍の場にあっても共通のやりがいといえるようです。栄養指導やアドバイス、食事の提供によって、誰かの健康に貢献できるというのは栄養士の大きな魅力です。

本学の卒業生に話を聞いてみても、提供した食事に対して「美味しかったよ」「ありがとう」の一言にやりがいを感じ、頑張ろうと思う、と皆さん話してくれます。近年本学でも増加傾向にある保育園の栄養士の場合は、「ごはんおいしい!」「あれ食べたい!」など小さな子どもたちがとても可愛いく素直な反応を見せてくれることがモチベーションに。保育園では子どもたちと毎日会話して関わりをもつことも楽しみの一つだそうで、なかには「やけどしないでね。」と、心配してくれる子もいるなど、子どもたちのために頑張ろう!と思う力になるようです。

 

食品開発(研究)に取り組むことで、多くの人の役に立てる 

食品メーカーなど企業等に勤務する栄養士は、商品開発やメニュー開発、機能性食品の開発に加えて、企画の立案や試作と試食を繰り返し行う研究開発に取り組みます。新製品や機能性食品などの企画・開発と聞くと、華やかなイメージがあるかもしれませんが、いつも成功するとはかぎりませんので実際には地道にコツコツと継続して努力することが必要です。しかしその分、自分が行っている研究や試行錯誤したことが、新たな知見となって多くの人の役に立つことはやりがいにつながります。

実際に自分が携わったメニューや商品が採用されて、世の中に出回るようになることを想像するだけでもワクワクし、達成感が味わえるのは魅力的です。

 

学んだ知識や技術は一生もの。生涯にわたって活躍できるという魅力

栄養士になるために学ぶ栄養学の専門的な知識は、家族や地域の人たちの健康を維持するためにも役立ちます。食に携わる限り、学ぶことは尽きず、栄養士の社会的期待は大きくなっているので、妊娠・出産・子育て・介護などのライフイベント等の理由でいったん職を退いても、再就職が可能な点も魅力です。また、経験が増えれば増えるほど専門の知識や技術が身に付くのでキャリアアップが望め、ますます免許が活きていきます。食関係の仕事では、免許を直接利用しない職種でも採用に有利だったり、待遇がよかったりすることもあります。

 

AI(人工知能)が発展しても生き残る職業であるという魅力

最近では、食品の栄養計算ができるアプリが登場するなど、デジタルデバイスやAIの発展によって一般の人でも手軽に栄養計算ができるようになってきました。しかし、栄養士・管理栄養士の仕事は理想の献立を立てるだけではなく、AI機能では図れない一人ひとりに合わせたサービスに応えることが要求されるのです。 

2013 年、英オックスフォード大学准教授の AI(人工知能)などの研究を発表した論文が話題になりましたが、AIの発展とともに無くなる職業・生き残る職業で、栄養士・管理栄養士(Dietitians and Nutritionists)は、生き残る職業の11 位にランクされています。栄養計算ができれば栄養士はいなくても大丈夫と思われがちですが、実はそうでもなく、職人のように経験が生きる職業であると言えます。

 

栄養士の仕事で大変なことは?

年配女性と女性栄養士

栄養士は、「栄養・食を通じて、人々の健康と幸福に貢献する」という、人の役に立つことがやりがいと感じられ、魅力も多い職業でが、食べたものがその人を形作ると考えるとその責任は大きいです。一方で、人と関わりをもちながら仕事をするという点では、大変なこともある職業です。

例えば、給食を提供する施設では、多くのスタッフと仕事をすることになります。かかわる人数が多くなれば、それだけコミュニケーションも多様になりますし、考え方や意識の違いも人によって異なります。かかわる人の考えや気持ちを一つにまとめて、安全でおいしい食事を提供するという目標を達成する必要があります。

また、保育園や介護施設、病院など、場合によっては食事が人命にかかわることもあります。例えば、アレルゲンのない食事を提供したり、摂食機能に応じた料理形態を考慮した食事を提供したりすることも求められます。そのため、事前に入念な計画や準備をし、細心の注意を払う必要があるので、気が抜けないという大変さもあります。

しかし、アレルギーの対応をするにしても、栄養士の工夫次第では普通の食事と同じ見た目のものが食べられるという喜びに変えることもできるので、大変さとやりがいは表裏一体のところもあるといえるでしょう。

 

やりがいのある栄養士を目指すなら

今回は、栄養士の仕事のやりがい・魅力について解説しました。栄養士を目指すきっかけは人それぞれ異なると思いますが、「だれかの役に立ちたい」という気持ちは共通しているはずです。人との関わりがとても重要な栄養士の仕事においては、子どもたちや高齢者、患者さんをはじめとした多くの人と、栄養指導や調理を通じてしっかりと向き合うことが、感謝の言葉をいただくことにつながり、「やりがい」を見出しています。

 愛国学園短期大学の食物栄養専攻では、ニーズに合った献立を提案でき、調理技術に長けた栄養士を育成します。栄養士に必要な考動力(自分で考えて動く力)と実践力を身につけるため、理論と実技を系統立てて学べるカリキュラムを用意しています。また、実習の授業が多いので学校で調理を実践する機会が充実していることも特長です。これまであまり料理をしてこなかったという方でも基礎から学べる調理実習もありますので、どうぞ安心していらして下さい。できるようになりたいという気持ちさえもっていて下されば、これまでの経験ゼロからでも大丈夫です。

最近は、学んだことをアウトプットしてコミュニケーション力を含む実践力や応用力を身につけることに重点をおいて、産学連携プロジェクト等にも積極的に取り組んでいます(https://www.aikoku-jc.ac.jp/collaboration-pj/)。

栄養士以外にも、フードスペシャリスト、フードコーディネーター3級、アスリートフードマイスターの資格取得が可能です。これらの資格は、「誰かの役に立つ」ためにも栄養士に+αでもっていると幅や深みが増し、活躍の場も広くなる資格といえます。栄養管理は完璧でも食べてもらえなければ意味がありませんので、おいしさ(味だけでなく見た目も大事です)やもてなす気持ちも重要であると考えています。

食と栄養および健康に強い関心があって、栄養士になりたいという目標がある方、栄養士に関心がある方は、ぜひ一度本学のオープンキャンパスなどにご参加ください。

参考文献:監修企業に聞く!栄養士のやりがいは?|栄養士のお仕事大百科

 

TOPへ